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年々少しずつ下がりつつある買取価格

エコ活動や、社会貢献を目的に太陽光発電を取り入れた企業は多数あります。
現在は自分で稼働させて電気を作ることができればその電気を売電することもできるため、社会貢献とともに利益を確保する立派な事業として積極的に取り組んでいる企業も増えてきています。
ただ、この買取価格は最初に決められてからは一定期間金額が変更することはありません。
そのため買取価格が40円のものもあれば、36円のものもあります。
昔に比べると現在は少し買取価格が下がっており、平成26年度からは買取価格が32円(10kw以上の場合)となっています。

高い買取価格の権利を持つ太陽光システムを手に入れる方法

一度買取価格が決まってしまうともう変えられないため、より利益を得ていくためには高い買取価格の権利を持っている物件等を手に入れる必要があります。
ただ、前述したように以前に比べると買取価格が下がっている傾向にあるため、新しく新規で全て導入すると良い条件の権利を持っている物件などを探すのは難しいかもしれません。
より高い買取価格の権利を持つ物件を手に入れるために、いま注目されているのが「土地付き分譲太陽光発電」です。
既に太陽光発電のシステムが導入されており、土地とシステム、そして高い価格での売電権利がセットとなっているので、先に土地を用意したりしなくても契約さえすればすぐに手に入れることができます。

利用するメリット

土地付き分譲太陽光発電を利用するメリットは、まず現在では非常に厳しい状況となっている40円や36円での売電権利を持つ物件等を簡単に手に入れられる事です。
どれだけ売電しても買取価格が安ければあまり利益に繋がらないため、より高い価格で売電できるのは非常に大きな魅力になります。
個人として運営・利用していくのも良いですし、企業が事業としてしっかりと運営していく上でも、高く売電できればそれだけ利益が確保できるため、個人・企業共に土地付き分譲太陽光発電が注目されています。
もし現在導入しようか検討している方は、まずこちらを探してみるのが良いのではないでしょうか。

固定価格買取制度導入の背景

再生可能エネルギーである太陽光を活用した発電方法は、二酸化炭素を排出せずに電気を作り出せるため、地球温暖化の進行を食い止めるための有効な手立てとして注目されています。
しかし、発電に必要な設備を用意するのに多くのコストがかかること、発電される電力の量が天候に左右されること、供給が増えれば電力価格が変動する可能性があることなどから、安定して初期投資費用を回収して利益を出すことが難しいとして、なかなか事業者が太陽光発電事業に参入しづらい状況がありました。
そこで、そのような状況を解消して、再生可能エネルギーの普及に繋げるためにと導入されたのが、固定価格買取制度です。
この制度の適用を受けると、国が定めている期間は電力を固定価格で買い取ってもらえるようになるため、安定して収益を上げやすくなるということで、発電設備の導入に踏み切る事業者が増えました。

制度の根拠となる法律の改正により権利失効の恐れも

ただ、そうやって設備の導入に踏み切った事業者の全てが、すぐに売電を開始して再生可能エネルギーの普及に貢献をしている訳ではありません。
中には、設備を整えて固定価格買取制度の適用を受けるために必要な設備認定を取得しただけの状態で、設備を稼働させずに放置している事業者も多くいます。
従来はこのように設備を未稼働の状態にしていたとしても、固定価格で売電する権利が失われてしまうことはありませんでした。
しかし、固定価格買取制度の根拠となっているFIT法改正に関しての議論が進められた結果、2017年の4月以降は、稼働していない設備は、制度適用の条件を満たしていないとして認定が取り消され、固定価格で売電する権利が失効する見込みとなりました。

権利失効によって痛手を受けることを回避するためには

固定価格買取制度の適用を受ける前提で事業計画を立てていた事業者にとって、権利失効は大きな痛手となるでしょう。
失効を避けるためには、基本的には、遅くとも2017年の3月中には電力会社と接続契約を結び終え、設備の稼働をスタートさせておく必要があります。
電力会社と接続契約を結ぶまでには色々と検討すべきことがあるため、9か月ほどの期間が必要になると言われています。
ですから、期限までに契約締結が間に合わないことがないよう、早めに申請を行うようにしましょう。
ちなみに、設備認定を取得してから改正FIT法施行までの間に9か月も期間がないという事業者向けには猶予期間も設けられているので、設備認定を取得したばかりの事業者の方はご安心ください。
期限までに電力会社と接続契約を結ぶことがどうしても難しい場合には、失効する前に権利を売却して現金化することを検討してみてはいかがでしょうか。